中医・我が愛しの上海へ

上海日本人学校の2年5組の皆さん、ありがとう!

上海日本人学校浦東キャンパス

上海日本人学校浦東キャンパス

 またまた日本人学校の中学生に特別講義してきました。

 日本人学校は、いままさに卒業のシーズン。一歩校舎の中に入ると、私の母校でもないのに、なんか懐かしい感じがしますね。(^_^)

 今回は2年5組にお邪魔しました。これが結構ユニークな取り組みで、プロジェクト名は「ミドリムシは地球の未来を変える」で、生徒達がグループに分かれて、ミドリムシの活用法を色々と考えてプレゼンするというものです。

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4月までの日本と中国各地への出張スケジュールが出て来ました。↓をご覧ください。
東和クリニック・中医科での担当スケジュール

中医塾第4回 春の養生

雲南省巍山の春

雲南省巍山の春

 3月3日には、毎月恒例の中医塾ということで、春の養生についてお話しました。日本の春は、アレルギー性鼻炎もあり、なにかと厄介な季節。また、暖かくなってくると気分的な不調を訴える方が多いのも特徴です。この時期を如何に乗り越えるかを、皆さんと考えてみました。

 中医塾の申し込みなどはこちらをご参照ください。1回単位での受講になっています。

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上海市でも癌発生率・死亡率トップは肺癌、男性は特に注意を!

今日は大気汚染がちょっとマシかも

今日は大気汚染がちょっとマシかも

 中国で増え続けている癌について昨日は書いてみましたが、今度は上海市の実情についてみてみたいと思います。

 上海市疾病予防コントロールセンターの最新の数字によると、上海市で年間に新たに発見される癌患者の数は3.6万人で、このうち男性が60%、女性が40%という比率になっています。ここでもやはり男性の方が多くなりましたね。

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今後急増すると予測される中国の癌患者

スモッグの一日でした

スモッグの一日でした

  今日の上海の大気汚染はひどかったです。PM2.5値は362㎍/㎥。再び「厳重汚染」が点灯しました。

 これほど大気汚染がひどかったら、さすがの私もランニングなど外出を控えましたし、春節休みに入っている娘も外出禁止令。まったくもって厄介な季節に突入しました。

 ちなみに窓を閉め切って、空気清浄機をつけても屋内のPM2.5値は30〜40㎍/㎥程度でした。同じ頃の東京文京区のPM2.5は11㎍/㎥でしたからね。

 最近、中国で有名人が癌で亡くなるニュースが続きました。芸能界でもまた然りです。さらに、上海の医学界でも、相次いで有名な先生が若くして癌で亡くなっています。

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中医塾第3回 浴療~足浴と温泉~

嬉野温泉にて

嬉野温泉にて

 上海で恒例になっている中医塾の第3回は、お風呂をテーマに挙げてみました。

 中国ではあまりお風呂に入る習慣はないと言われますが、足浴の習慣はありますし、中医学の外治法の一つとしての役割は重要で、中医外科ではもちろん、骨傷科や婦人科、内科でも広く応用されます。

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日本漢方の桂皮と中医学の桂皮・桂枝・肉桂

スーパーで売られている桂皮

スーパーで売られている桂皮


 
 まったくもって生薬の名前というのはややこしい。そもそも日本と中国とで同じ漢字を使っているから、混乱が生じてしまうのでしょうね。

 たとえば、日本漢方でも中医学でもよく使う桂枝。
 
『傷寒論』の桂枝湯にも使われますが、発汗解表・温経通陽の効能で、性味は辛・甘・温となっています。非常に使用頻度の高い生薬でもあります。

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中国で新たに15種類の生薬が「薬食両用」に指定され、101種類に

蘭州拉麺のお店から譲ってもらったスープの中に入るスパイス

蘭州拉麺のお店から譲ってもらったスープの中に入るスパイス

 中医学の特徴として、「薬食同源」ということばからも分かるように、副作用が少なくて、長期服用が可能な生薬が日常的に食材として利用されています。2002年に中国衛生部が中医薬のなかで食材として使える生薬のリスト86種類を発表していますが、最近最新版が発表され、さらに15種類増えて101種類になりました。食材としても使えるので、薬膳や健康食品などにも使われることが多いと思われます。今回はその概要を見てみたいと思います。

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中国での乳癌の状況

朝、上海

朝、上海

 最近、ランセットに掲載された記事から。

 復旦大学附属腫瘤病院が2014年に発表した論文に
Breast cancer in China
というのがありました。いろいろと参考になるような内容があったので、ここでもご紹介します。

 現在、中国でもとりわけ上海や北京など大都市で乳癌患者が増えているという話は、このブログでも時々ご紹介しています。中国全体でもその傾向が出ていて、毎年中国で新たに発症している乳癌患者は全世界の12.2%、死亡者は全世界の9.6%で、その増加率は世界平均の2倍といわれています。乳癌と診断される年齢は平均45〜55歳で、これも欧米の数字と比較しても10〜15歳若い傾向にあります。

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