上海市科学技術奨励大会で中医学(中国伝統医学)関係がまさかの3項目で1等奨

上海にて

上海にて

  2018年3月23日に上海市科学技術奨励大会が開催され、2017年度に上海市で大きな功績のあった研究プロジェクトに関して、表彰が行われました。西洋医学や中医学に関係なく、科学技術全体に関する成果の表彰であり、いま上海でどういう最先端の研究が行われているかを垣間見ることができます。

 2017年度の受賞は272項目、このうち21項目は自然科学奨、31項目は科学技術発明奨、216項目が科学技術進歩奨となり、このうち上海中医薬大学が行った中医学に関係する研究テーマ3項目が1等奨を受賞しました。一度に1つの中医大学から3項目というのはかなり異例ですし、過去に例がなかったと思います。また、上海中医薬大学以外では、5項目で3等奨を受賞しています。ではどういう研究テーマだったか、今回はまず簡単に見ておきます。

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東京江東区の深川江戸資料館と深川飯

 

江戸深川資料館

江戸深川資料館

 上海では、浦東新区の新興地に住んでいるので、日本での住居は、日中混血の子供の日本文化への理解を深めるために伝統的なエリアに住みたいと思い、奈良県のなかでも中世から続く環濠集落、奈良今井町に住居があります。

 でも、それがきっかけで、自分自身が昔の日本人の生活様式に関心が高まり、さらに専門でもある中医学や日本で育まれてきた日本漢方など伝統医学との関わりに関心を持つようになってきました。古い時代とはいえ、人々の暮らしのなかに現代人が忘れてしまった、健康に対する色々なヒントが隠されているからです。

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紀州漆器の街、海南市黒江へ行ってきました

海南市黒江にて

海南市黒江にて

 中世の町並みを残す、奈良橿原市今井町で40年以上今井町の保存活動を行ってきている今井町町並み保存会の活動の一環で、その県外研修に参加してきました。

 今回も、保存会の若林会長をはじめに、NPO法人奈良まほろばソムリエの会の鉄田理事も参加され、非常に密度の濃い研修会になりました。こうした研修会はもう20年以上続いていて、今井町の町作りを住民サイドから盛り上げていくのに大きな役割を担っていると思います。

 今回は、根来寺ー黒江ー温山山荘という1日コース。海南方面には行ったことがあったのですが、そこに黒江という集落が紀州漆器の街として残っています。いつも上海から関西空港へ着陸するときに眼下に見えるエリアでもあります。

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冬の中国ハルビン、雪と氷の祭典はなかなかお薦め

ハルビンにて

ハルビンにて

 

2018年1月22日~25日まで黒竜江省の省都、ハルビン(哈爾浜)まで行ってきました。

南方の上海からは意外と近く、直行便で2時間半。寒いと行ってもまだ0℃以上はあった上海から、一気に氷点下30℃の世界へ飛ぶのはなんとも不思議な感覚です。飛行機が着陸するアナウンスが入る頃には、眼下は一面の銀世界でした。

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冬1月のハルビンでの防寒対策

HIMALAYAN SUITは流石でした。暖かい!

HIMALAYAN SUITは流石でした。暖かい!

  2018年1月22日~25日までハルビンに行ってきました。
 厳寒期のハルビンに行くときの、特に氷祭りなど観光で長時間屋外に出るときの防寒対策をご紹介しておきます。

 この時期、昼間でー15~ー20℃ぐらい、夜でー25~ー35℃ぐらいまで冷え込みます。温暖化で暖かくなったとはいえ、それでもこの寒さのレベルはさすがハルビンです。我が家でも色々工夫をしました。

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2018年は上海竜華寺の除夜の鐘と初詣でスタート

大晦日の竜華寺

大晦日の竜華寺


 我が家が上海に居るときに毎年初詣に行くのが上海竜華寺。
 上海市内中心部にはいくつか有名なお寺があるのですが、上海市内で最も規模が大きく、歴史が古いお寺が竜華寺で、伝説では1700年前に、呉の国の孫権が、母親のために建てたとも言われています。地元では、健康を祈願する竜華寺、商売繁盛の静安寺、立身出世の玉仏寺とも呼ばれています。

 元旦の竜華寺と言えば除夜の鐘つきイベントが有名で、私が上海に来る前の1991年から行われていて、今やすっかり上海市の新暦の大晦日の定番イベントになっています。もちろん、中国では春節こそが新年という人が大部分ですが、上海では外国人も多く、12月31日の大晦日カウントダウンや除夜の鐘もすっかり定着した感じもします。

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生薬単味処方エキス剤の工場、甘粛省定西市隴西を訪れて

生薬単味処方エキス剤の工場にて

生薬単味処方エキス剤の工場にて


 
 日本の漢方ではエキス剤がすっかりお馴染みですが、中国の中医学でもエキス剤が益々普及してきています。当方のクリニックでも生薬単味エキス剤を採用しています。

 ただ、日本と違うのは単味エキス剤が中心であるという点です。例えば、日本では葛根湯といえばすでにセットになって中成薬として販売されていますが、中国のエキス剤の場合は、葛根湯の成分を一つ一つの単味エキス剤を組み合わせて処方します。実は、この処方資格は西洋医師と中医師ではライセンスの関係で分かれていて、西洋医師は一部中成薬を処方できますが単味エキスはできないことになっています。

 中国で中成薬を処方されると、粉薬でも甘くてヘキヘキした経験のある方もおられるでしょう。それは、たっぷりと賦形剤が使われているからです。生薬そのものの味ではありません。一方で、単味エキス剤では生薬そのものの味が生きています。

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完全手作りの手延べ麺の村、浙江省浦江潘周家村

浙江省浦江潘周家村

浙江省浦江潘周家村

  中国では本当に色々な麺類が楽しめます。
 何と言っても村々の伝統としてその技術が伝わっていて、今でも麺を作って生計を立てている農民達がいる地域が沢山残っています。麺好きの私にとっては、もういてもたってもいられません。

 今回訪れたのは、上海から300キロぐらいの道のりで、高速道路と山道を走ること4時間弱、浙江省の山間部に位置する潘周家村です。実は、夏にも訪れているのですが、その時は麺を干す時期に達しておらず、11月が麺作りの最盛期と聞き、再訪しました。

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