都会のオアシス、奈良橿原今井町の暮らし

夕暮れ時の今井町界隈

夕暮れ時の今井町界隈

 4月27日〜5月1日までは奈良に戻っています。ご近所から「お帰り」と言ってもらえると、なんか嬉しいですね。さっそく自宅に着くやいなやタケノコをいただきました。

 人口2,400万人の上海の雑踏に生活していると、ふと静けさを求めたくなるのものです。上海でずっといると疲れてしまう人が多いのも、精神的に病んでしまう人が多いのも、そもそも上海の「陽」があまりにも強すぎてしまうからではないかとも思うこともあります。奈良県橿原市も奈良県下で比較的大きい市といっても人口は12万人ですからね。規模の違いは歴然です。

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南京の中医学に触れてみて(5)〜現代中医針灸学の礎

澄江鍼灸学

澄江鍼灸学

  南京中医薬大学の旧キャンパスを歩いてみると、その当時、今使われている教科書のもととなる中医学のテキストを編纂したところなど、歴史的に意義のある様々な建物が現存しています。
 私の愛読書の一つでもある『中薬大辞典』の初版も、実はこの南京中医薬大学の一室で編纂され、その部屋は今でも残っています。

 現代中医学の鍼灸学に関しては、南京中医薬大学の果たした役割は非常に大きいのはよく知られています。とくに、1954年に江蘇省中医進修学校から南京中医薬大学の初代学長となった承淡安先生を中心とした澄江学派の貢献は今でも教科書の編集に強い影響力を持っています。

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南京の中医学に触れてみて(4)〜経方医学の黄煌教授

南京中医薬大学黄煌教授

南京中医薬大学黄煌教授

 最近の中国の中医学で、とくに若い先生方を中心に人気を得てきているのが経方医学です。そのなかでも、精力的に出版物を出版され、日本留学経験をお持ちなのが南京中医薬大学の黄煌教授です。日本でもお馴染みの先生ですね。

 経方医学というと、その定義はいろいろありますが、基本的に「傷寒雑病論」の処方を中心に扱うのですが、方証相対(相応)などのやり方で方剤を組み立てていきます。ただ、黄煌先生のやり方には、厳密な理論に基づいた加減もあります。さらに、薬証の考え方により、陰陽五行や臓腑弁証にとらわれることなく、患者の症状から直接的に証の根拠を捉え、それにふさわしい薬(方)を導き出していきます。その背景には体質の考え方も強く出て来ます。

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南京の中医学に触れてみて(3)〜江蘇省中医院腎臓内科の孫偉教授

江蘇省中医院腎臓内科首席主任の孫偉教授

江蘇省中医院腎臓内科首席主任の孫偉教授

 江蘇省中医院は、南京市の上海路にあるとても大きな病院で、単独の中医医院としては中国一の規模を持ちます。ここに、腎臓内科の首席主任である孫偉教授を訪れました。孫教授は、中医腎臓病の専門家で、江蘇省の腎臓病の大家である鄒燕勤教授の流れをくみます。私も、上海中医薬大学で腎臓病の研究をしていたときに、研究面でもいろいろお世話になりました。その後は、学会活動などを通じて交流が続いています。

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南京の中医学に触れてみて(2)〜温病学の楊進教授

南京中医薬大学温病教研室の楊進教授

南京中医薬大学温病教研室の楊進教授

 中医学で、熱病や伝染病を扱う温病学。簡単に表現すると、傷寒論では外感風寒系の疾患の治療が多いのですが、さらに発展させて外感風温系の疾患治療を考察したいのが温病学です。つまり、傷寒論の理論的基礎の上に形成された理論といっても間違いないと思います。ただ、現代医学では中医学が直接的に伝染病を扱うチャンスが減ってきていますので、むしろ湿熱系の雑病で温病を使うことが増えています。

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南京の中医学に触れてみて(1)〜国医大師周仲瑛教授

周仲瑛教授

周仲瑛教授

 中医学と一口にいっても、そう簡単にまとめてしまうことはできません。特に、気候風土にあわせて地域性がとても強く、また教育方法も様々です。ただ、中国の場合は唯一、国のさだめた教科書があるわけで、これが現代中医学の普及に大きな影響力をもたらしました。そして、その第1版の教科書が編纂されたのが、まさにこの南京であったわけです。

 今回の南京訪問では、多くの専門家に直接交流することができました。「百聞は一見に如かず」とはまさにそのことで、4月19日〜4月23日までそうした専門家にあいに、南京を訪れました。

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意外に好きな街、南京

上海虹橋駅にて

上海虹橋駅にて

 午前中の東和クリニック古北院での診察を終えた後、一路上海虹橋駅へ。

 今日からしばらく、江蘇省南京に滞在して、南京中医薬大学やその付属病院を訪れ、さまざまな専門家とお会いして中医学の勉強する予定です。

 南京は上海からもの凄く近くなっていて、直通の高速列車(新幹線)なら1時間ちょっとでついてしまいます。これだったら、クルマで移動するよりずっとラク。ほんと、高速鉄道の恩恵は大きい。私が大学時代は、南京までの移動は一苦労で、それこそ4時間ほどかかっていたこともありました。

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第24回上海奈良県人会無事終了

第24回上海奈良県人会

第24回上海奈良県人会

  4月15日に第24回上海奈良県人会が無事終了しました。今回の参加者は20人程度で、場所は天山支路600号にある「愛染倉」を使わせていただきました。
 4月ということもあり、移動のシーズンで本帰国された方も少なくなかったのですが、新しく上海に来られた方も少なくなく、新しいメンバーも増えています。ということで、久しぶりに一人一人自己紹介をお願いし、非常に楽しい一時を過ごすことができました。

 今年からは今までよりももう少し頻度を増やし、3ヶ月に1回ぐらいの割合で開催していこうということに幹事では相談しております。また、単なる飲み会ではなく、なにか為になる県人会にしていきたいと思いますので、今後ともよろしくお願いします。

 上海奈良県人会登録希望の方は、ぜひ私までご連絡ください。

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