甘霖・我が愛しの上海へ

深刻な中国の土壌汚染

ゴミ箱状態

ゴミ箱状態

 中国の土壌汚染が酷くなっていることは中国で生活しているとなんとなく実感していましたし、このブログでも過去に沢山の記事を紹介してきました。

 荒れ地に無造作に捨てられた廃棄物、さらに回収業者がいるものの、必要な部位はカネにかえられ、不必要なものは野ざらしといったケースも多い。田舎へいくと、農薬などの空き瓶が農地にもころがっています。

 今回発表された、中国環境保全部と国土資源部が2005年4月〜2013年12月まで大陸で行った土壌汚染調査は、総面積630万平方キロにも及びます。その結果、全体の16.1%で土壌が汚染されていることが分かり、地域によっては汚染率が19.4%にも達しており、健康被害が心配される状況になっていました。

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リアルタイム表示になった上海の大気汚染指数

「重度の汚染」とつくと、さすがに気が重い

「重度の汚染」とつくと、さすがに気が重い

 最近の上海ですが、大気汚染変化の幅がとても大きい。
 今朝は雨が降っていたので1時間あたりのPM2.5は20㎍/㎥以下だし、つい先日はスモッグ到来で200㎍/㎥前後の重度汚染でした。外出するとき、特に子供を連れ出すときは気を遣います。

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5月1日から上海でゴミ分別回収スタート(罰金付き)

無料配付されたゴミ箱

無料配付されたゴミ箱

我が家でも生ゴミ用のゴミ箱が無料配付されたので、我が家ではすでに実行していますが、5月1日から上海市では『上海市促進生活垃圾分類減量弁法』がいよいよスタートすることになりました。10日付けの夕刊紙『新民晩報』に詳しく掲載されていますが、なんと罰金つきだそうで、いよいよ本気になってきたかな?という印象です。

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変わりつつある中国人の旅の仕方

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 清明節連休が終わりました。中国では、今日から仕事という人も多いはず。墓参り渋滞で上海各地の高速道路は大変だったみたいですが、墓参りをよそに、旅に出て行った中国人も多かったのではないでしょうか。

 私の妻もタイのチェンマイへ同級生達と一緒に出かけていました。私は中医クリニックの診察のため今回はパスしましたが、妻が私に話してくれた旅の感想をTwitterでつぶやいたところ、多くの方から反響がありました。

 結論としては、中国人の旅感覚が従来の団体様一辺倒から急速に変化しており、極めて我々日本人の30〜40代の旅感覚に近づいてきているということです。中国人の観光ツアーといえば、買い物メイン、観光地巡り中心の旅はこれからもツアーパッケージとしては商品化されつづけるかもしれないけど、今後は間違いなく主流ではなくなりつつあると思います。少なくとも、70年代生まれ以降の世代に関しては。

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杭州の山歩きと安嫚法雲

 

安嫚法雲にて

安嫚法雲にて

 杭州の散策と言えば、西湖をまず思い出すかもしれませんが、実は西湖の南側には標高300メートル前後の山が広がっています。

 上海の周辺都市で、これほど緑に恵まれている街はそうありません。ちょっとしたハイキングコースに整備されていて、子連れにとっても便利なルートがたくさん有ります。

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杭州へちょっと山見に一服

民宿の窓から

民宿の窓から

  上海生活の最大の欠点は、もちろん大気汚染など環境の問題もあるけど、やはり山など自然に接するチャンスがとても少ないこと。上海人が日本に行って感動することの一つに、美しい自然が挙げられますが、その気持ちは非常によく分かります。とくに山がないというのは、私のような山育ちからすると結構なストレスです。そういうとき、ふと上海を飛び出したくなります。

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上海の水道水問題

ずっと良くなったお風呂の水

ずっと良くなった上海のお風呂の水

 中国の環境当局が全国を調査した結果、2.8億人が安全でない水を飲んでいることが分かり、特に飲み水による健康リスクはアメリカの2.4倍にもなるということです。これは18歳以上の住民91527人を対象とした調査結果から統計処置した数字です。さらに大人を対象とした調査なので、次は子供を対象とした調査が行われるとのこと。結果が待たれます。

 では、上海市では水道水対策をどうしているか?近年いろいろな取り組みが行われているのは確かです。

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上海の土地不足から海葬の勧め

青団

青団

 今年は4月5日が清明節ですね。中国ではお墓参りに季節です。

 我が家は、妻方のお墓が上海市内にあるのですが、工業地区の開発で「立ち退き」となり、いまは川辺の静かな場所で小さなタイルほどのプレートが掲げられていて、そこにお墓参りにいくことになります。とっても小さいのでお墓の草抜きはする必要はありませんが、金ぴかの紙を燃やしたり、お花を供えたりします。そして、ヨモギモチ(中国語で青団)を食べるのもこの時期の習慣です。

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