2013年の年末に依頼のあった、『医道の日本』2014年1月号に、「新年のことば」を寄稿させていただきました。
日本の漢方、中国の中医学。どちらも世界で有数の伝統医学だと思います。
これらを使って、日本だけでなく全世界で活躍されている日本人の姿を見聞きすると、私ももの凄く刺激を受けます。
2013年の年末に依頼のあった、『医道の日本』2014年1月号に、「新年のことば」を寄稿させていただきました。
日本の漢方、中国の中医学。どちらも世界で有数の伝統医学だと思います。
これらを使って、日本だけでなく全世界で活躍されている日本人の姿を見聞きすると、私ももの凄く刺激を受けます。
中国での薬膳といっても、気候風土によって大きく違うし、食文化による影響も大きいのが実際です。そんな上海で、夏の猛暑と冬の厳寒期に人々が食べるのが山羊です。
(参考:伏羊~上海の無形文化遺産~、上海金山で山羊づくし)
この冬は、いつもと違うところで、ということで上海松江区まで足を伸ばしてきました。松江区といえば、上海発祥のエリアとしても有名ですが、様々な食文化が残っています。
あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い致します。
12月30日〜1月4日の午前中まで日本に帰省していまして、4日の午後から中医クリニックでの診察をスタートしております。帰省の間にあった出来事はそのうちブログにアップしていきます。(おそらく)
今回の帰省のビッグイベントは、何と言っても我が母校県立奈良高校の学年大同窓会が開催されたこと。もう卒業20年になるんですね。企画してくださった幹事の皆様には本当に感謝です。そして、なによりも私の妹もお世話になった担任の先生にお会いできたのも感動でした。クラブの顧問の先生にも。さらに、同学年で東京だけでなく、上海を含めた海外で活躍されている方も多く、今や奈高生は全世界に散らばっています。
ニュースでも話題になっている中国成都市金牛区天回鎮の老官山漢墓で発見された前漢(紀元前206~8年ごろ)の古墳から920枚の竹簡が発見されたが、ここに多くの医学に関係ある書籍が見つかっており、大きな話題になっています。
中国の歴史上、見つかった数としては最大で、かつ医学との関係が非常にあるものばかりで、今後の研究成果に大きな期待が寄せられています。
季節と共に動く中医養生ではとても重要な意味がある季節でもあります。八掛学の考え方から陽気が徐々に盛んになってくるのがまさにこの時期なのです。とくに、慢性疾患で陽虚体質の人には体質改善をするちょうど良い時期ともいわれています。それを「冬令進補」と呼びます。陽虚以外にも、気虚・血虚・陰虚などがあり、身体に何かが足りない「虚」である場合には、身体を補う大切な時期でもあります。
実は、中医学の不妊治療をしていて、結果が出やすいのもこの時期のような気がします。陽気が徐々に盛んになってくることと関係があるのかもしれません。
上海ではいまのところインフルエンザの発生は散発的です。広東省ではH7N9型鳥インフルエンザの報告がありました。
中国疾病予防コントロールセンターとアメリカ国立衛生研究所の合同研究で、中国での季節性インフルエンザの流行とワクチンの使い方について興味深い論文が発表されていました。出典はPlos MedcineのサイトCharacterization of Regional Influenza Seasonality Patterns in China and Implications for Vaccination Strategies: Spatio-Temporal Modeling of Surveillance Dataにあります。
この研究では、2005年〜2011年にかけて中国全国30の省の193箇所の医療機関からインフルエンザ症例報告を分析しています。興味深かったのは、やはり気候の違いにより、インフルエンザ流行のピークが異なっているというところです。中国は大きいですからね。