浙江省でノロウイルスの原因はガロンタンクの水だった
浙江省の海寧市や海塩県で小中学校・幼稚園などで20日12時までにあわせて511人が腹痛・下痢・発熱などを訴えた事件で、疾病予防コントロールセンターが疫学調査をしたところ、飲み水用ガロンタンクの水によるノロウイルス感染と断定されました。
中華料理というと、脂っこいとか不健康とかのイメージがありますが、それを打ち消しているのがある意味、薬膳の世界ではないかと思います。でも、そもそも中国で食べる中華料理と日本で食べる中華料理が全然違うものであるというのは紛れもない事実。つまり、日本食のなかに中華料理というジャンルがあって、それが独自の変化をしていると考えたほうが良さそうです。
ちなみに、我の上海人の妻は大学時代の同級生。浦東の東和クリニックで中医学の医師をしていて、そんな関係で私とは同業です。だから、食には結構うるさく、上海料理に関しては私も妻からいろいろ勉強しました。私自身も、20年近い上海生活の中で、日本人が如何に安全な食生活をおくれるか、上海の食材のなかで色々研究してきました。
安全で品質の安定した生薬をどうやって活用するか?というのは日本でも中国でも我々のように生薬を扱う医療関係者からすると切実な問題です。そんななかで、以前から私も自分の診察で使ってきている単味エキス剤の活用は、今後の流れではないかと思います。よく質問を受けるので、今日は少し紹介します。
上海市疾病予防コントロールセンターが発表した、上海市の癌疾患の統計をみてみると、男性の場合は肺・大腸・胃・肝臓・前立腺・膵臓・食道・膀胱・腎臓・脳と中枢神経系と続き、女性は乳腺・大腸・肺・胃・甲状腺・肝臓・膵臓・脳と中枢神経・胆嚢・卵巣と続くようです。
また、上海人100人中1.7人が癌に罹患していて、男性では100人中1.5人、女性では100人中2人ということで、毎日150人癌患者が増え、毎日100人が癌で死亡しているという計算になっています。
男性不妊の治療で、中医学や漢方を使われる方も増えてきているような印象です。西洋医学では決定打がないだけに、色々な事をやってみる必要があると思います。
私もこのブログで以前、六味地黄丸と精子の質・男性不妊の治療でという記事を書いておりますが、あわせてそちらも参考にしていただければと思います。
ただ、精子の問題を考えるときに、男性の生活習慣の問題は必ず考えなければいけません。
今年初めての中国語での講演はダスキン上海さんででした。
上海のダスキンで働いておられる訪問販売のおばちゃんたちにを対象に、大気汚染やアレルギー、ハウスダストの問題とその対策、そしてアレルギーに対して中医学ができることをお話させていただきました。
とくに、アレルギーや大気汚染に関しては、上海人の間でも広く一般的に関心が高まっており、活発な質問も頂きました。
中医学の雑誌、季刊『中医臨床』での連載「未病を治す」シリーズで、2013年最後はやはり上海の大気汚染について書いてみました。
いまや、中国と言えば「大気汚染が大変ですね」とよく言われるのですが、実際現地で暮らす人間からすると、如何にして対策するかという問題が大きいです。そのためには、もちろんマスクも大切ですが、こまめに大気の状況を観察する必要があります。