中医・我が愛しの上海へ

マスクと生薬と偏頭痛

 

上海世紀公園にて

上海世紀公園にて

 中医薬(もしくは漢方薬)を使って偏頭痛の治療をするのはかなり効果的であるのは以前にもご紹介したとおりです。西洋医学の痛み止めを飲む前に、ぜひ中医学や漢方医学を試して頂きたいと思うわけです。良質な生薬であれば、一定の効果があることは間違いないと思っています。(「良質な」がポイントです。ここに私はこだわっています。)

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東和クリニック・中医科での担当スケジュール

 

数字でみる2013年の中国の中医学

上海の西洋医学の総合病院の一つ、華山医院

上海の西洋医学の総合病院の一つ、華山医院

 毎年公表されますが、中国の厚生労働省にあたる国家衛生計生委員会が発表した2013年度の統計で、中国での医療における、中医学の役割がどの程度なのか、数字からいろいろ知ることができます。ここでいう中医系医療機関には、中医・中西医結合・民族医学も含みます。

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上海世紀公園では馬鞭草が見ごろ(中医薬に使われます)

世紀公園の馬鞭草

世紀公園の馬鞭草

 紫色で、群生しているととてもきれいな花である馬鞭草(クマツヅラ)が上海世紀公園で咲いています。朝、公園内を走っているとホンワカとした紫色で、目が癒される気持ちになりますね。

 中医学の生薬として使われるのは、馬鞭草の根から上の部分です。泌尿器や婦人科系でよく使われます。

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東和クリニック・中医科での担当スケジュール

 

7月1日より中国でついに食用で明礬使用禁止

油条

油条


 
 明礬ですが、以前から中華料理の朝食に欠かせない「油条」をカリカリに膨らませるために、饅頭をふわふわに仕上げるために使われていました。そのほか、スナック菓子やパンケーキ、菓子パンなどにも含まれていて、日本でも2013年6月にアルミ添加物、使用基準を設け規制へ 菓子やパンに使用がニュースになっていました。

 そして、中国政府もついに規制をだしました。2014年7月1日より明礬の使用を禁止にするということです。中国の衛生当局が出した禁止令なので、上海だけでなく全国が対象です。

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東和クリニック・中医科での担当スケジュール

 

魅惑の生薬、大和当帰

大和当帰

大和当帰

 前回、日本に一時帰国したとき、ちょうど5月21日に大和当帰を使った薬膳料理をいただく会が、奈良県五條市西吉野の山間にある王隠堂であり、私も参加してきました。

 豊かな自然環境ののなかで栽培される生薬は、地域性がとても強いのが特徴です。我々、中国で生薬を処方するときも、茯苓なら雲南産の雲茯苓など生薬の前に地名をつける習慣があります。実は、私の故郷でもある奈良県は、歴史的にも生薬栽培で有名なエリアでもあり、そのなかでもこの奈良県五條市深谷町あたりで栽培されていたのが大和(深谷)当帰と呼ばれていました。

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東和クリニックでの担当スケジュール

上海・東和クリニックで新スタート

 久しぶりのブログ更新です。
 日本にすこし戻ったりとバタバタしておりました。

 5月27日に衛生局から登録医ライセンスの更新が完了し、いよいよ東和クリニック・中医科での仕事が本格的にスタートすることになりました。

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 東和クリニック総院長の唐堂先生とは、上海日本人医師会を通じて、かなり前からお世話になっておりました。以前から声をかけてくださっていたのですが、中国の制度上の問題でなかなか実現しませんでした。中国人と同じ中医師ライセンスを持っている数少ない日本人医師の一人として、上海在住の日本人や中国人の患者さんへのサポートを続けていきたいと思っております。

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 ちなみに、私の上海人の妻ですが、上海中医薬大学時代の同級生で、中医全科(ホームドクター)・鍼灸科の主治医ライセンスを持っており、彼女の日本語研修の目的も兼ねて、これから東和クリニックでアシスタントとして私の診察のサポートします。

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 まだまだいろいろと未熟なところもあるかと思いますが、これからは夫婦二人三脚でどうかよろしくお願い申しあげます。

 担当スケジュールは以下の通りです。

浦西 東和クリニック(浦西古北) 
所 在 地:上海市長寧区栄華東道88号3F(華一銀行上)
診察日:木・金・日
診察時間:9:00〜19:00
予約電話:021-52046123

浦東 東和クリニック(浦東日本人学校隣)
所 在 地:上海市浦東新区錦康路5号
診察日:水・土(月・火は要電話問い合わせ)
診察時間:9:00〜18:00
予約電話:021-50179407

初診・お問い合わせホットライン:13901981788(藤田)
お問い合わせメール:info@mdfujita.jp(藤田)

私の担当スケジュールはこちらからも確認できます。

上海の小児科名方、温下清上湯

名もなき古橋

名もなき古橋

先日行われた上海市の医師免許更新試験の練習問題でふと思い出しました。

【問題】患儿,2岁。时值夏季,发热持续1个月余,朝盛暮衰,口渴多饮,尿多清长,无汗,面色苍 白,下肢欠温,大便溏薄,舌淡苔薄。治疗应首选
A.白虎汤
B.新加香薷饮
C.温下清上汤
D.竹叶石膏汤
E.王氏清暑益气汤

 この問題の答えは、紛れもなくCなのですが、この処方は実は近代の上海で登場した名処方で、今では中医小児科の教科書にも出て来ます。夏の発熱だからと言ってくれぐれも新加香薷飲を選んでしまわないように。

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おしらせ

中国のもう一つの抗生物質濫用問題

中国の農村の清流

中国の農村の清流

中国で抗生物質がよく使われているというのは、医療関係者ならよく知っている事実。以前も
抗生物質や点滴使いすぎ!中国の医療の現実で少し紹介しております。ただ、それが人間だけでなく、家畜や水産物にも多く使われているという情報は、以前から中国でも騒がれていました。それを裏付ける研究結果が華東理工大学・同済大学・精華大学などの研究チームが中国国内の雑誌『科学通報』に発表しています。メディアにも紹介されました。

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おしらせ