上海市南部の金山区で3月18日、20日に同一の「看護点」に通っていた子供2人が手足口病に感染し死亡しました。
まずこの「看護点」という施設ですが、機能的には幼稚園と同じですが、幼稚園の条件を満たしていない施設のことを指します。一般に、都市部郊外や農村で見られます。今回の金山区の施設も同様で、これまでも金山区の教育局からも衛生許可証が揃っていないとか、朝の体温測定を怠っていたとか、玩具の消毒をしていなかったとかで指導を受けていたようです。さらに、2012年には消防設備などに問題も見つかり停止処分を受けていたことも発覚しています。ただ、実際には学費の問題など様々な理由で幼稚園に行けない子供たちが通う施設として、看護点は出稼ぎ労働者の子供たちを中心に一定のニーズがあることは事実です。